エイズ対策政策研究とセックスワーカー

2026.03.31

セックスワーカーの健康と安全のために活動するSWASHは、もともとHIV/AIDS予防のための研究班にセックスワーカーが協力する目的で作られたグループです。海外の多くのセックスワーカー・グループと同様、SWASHもまたエイズ対策政策と深く結びついています。

これまで、厚生労働省はセックスワーカーのためのHIVや梅毒予防に取り組む研究班(以下、SW研究班)へ補助金を出してきました。そのおかげで、SWASHはセックスワーカーの健康に関する実態把握や予防啓発などに取り組むことができていました。

たとえば、2023年度のエイズ対策政策研究の公募要領では、研究費の規模は年間2,600万円程度(3年間)でした。ところが、2026年度の公募要領では、SW研究班に関する記載がどこにも見当たりません。突然、SW研究班が打ち切られたのです。

これまで、SW研究班では、セックスワーカーを対象とする性感染症予防に関するアンケート調査や郵送検査キャンペーン、情報サイト「赤い傘」の開発・運営など、セックスワーカーの健康増進のために重要な取り組みを実施してきました。いったいなぜ突然打ち切られたのかは分かりませんが、今後はこれらの取り組みを停止または大幅に縮小しなければならない状況です。

厳しい状況ですが、セックスワーカー中心のエイズ対策政策の灯を消さないよう、これからも「赤い傘」の更新など、できる範囲で予防啓発の取り組みを継続していきたいと考えています。

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